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黒き刃

自身がフィールドにいる間、味方全体のクリティカル威力を15%アップ&〔人の力を持つ敵〕特攻状態を15%

その刃は、黒い。

月なき夜を鋼の硬度に凝縮したかの如き刃だった。
暗中で閃き、切り裂くための刃だった。
陽光の下で華やかに戦うためではなく、
ただひたすらに、獲物を殺すためだけの刃だった。

教団の秘技が施されたダマスク鋼の刃は、
数多の血を吸いながら、決して錆びることなく。
年経て尚も切れ味を鈍らせず。

―――死の夜をもたらす黒き刃。
最高の技を修めた者が振るわばあらゆる敵を排す。

“人を殺す方法は、幾らでもある。
方法に拘るのは二流どころか三流だ。
刃に何かを託した連中が作り上げたおとぎ話だ”

少年は言う。
手にした黒き刃の重さを感じながら。
“……でも、きっと。込められた願いは本物だ”


代が続くということはそこに変わらぬ想いがあるということ。
“人を殺す方法は、幾らでもある”。一流だからこそどのハサンの頭領も歴代のサバーニーヤと同じ技は使わない。そして頭領となったハサンのサバーニーヤは数多の手段があれど、殺しに込められた願いは同じ。
うーん狂信者ちゃんに聞かせてみたい言葉ですねぇ